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PCR工法(Prestressed Concrete Roof method)は、供用中の鉄道や道路の下に、地下道や河川などの横断構造物を安全、確実に、しかも経済的に構築することを目的として開発された工法です。
この工法は、路盤下横断構造物を上部路面を供用しながら、方形断面のPCR桁を地中に並列推進し、これにプレストレスを導入して、非開削で安全確実に本体構造物を構築する工法です。PCR工法は、大きく分けてトンネル形式と下路桁形式の2種類があります。
箱形トンネル形式の詳細 |
下路桁形式の詳細 |
PCR工法の種別
PCR工法の特徴
施工性 |
上部路面の変状がない
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品質 |
十分な品質管理
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経済性 |
工事費の節減・工期の短縮
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安全性 |
保安度の高い確実な施工
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PCR工法の適用範囲
PCR工法による横断構造物本体の適用範囲は、土被り・上載荷重などにより異なりますが、標準的な適用範囲はつぎのようになります。
構 造 形 式 | 適用範囲(m) | ||
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横断延長 | 純径間 | ||
箱形トンネル形式 | 60 | 13 | |
円形トンネル形式 | φ8〜12 | ||
下 路 桁 形 式 | ラーメン橋台形式 | 20 | 25 |
U型橋台形式 | 20 | 40 |
PCR桁標準断面
PCR桁の標準断面は、以下に示す6種類です。
呼び名 | 断 面 寸 法 | ガイド位置 | ||||
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H | B | b | h | h1 | h2 | |
PCR 850 | 850 | 850 | 800 | 250 | 204 | 285 |
PCR 950 | 950 | 950 | 900 | 300 | 204 | 285 |
PCR 1050 | 1050 | 1050 | 1000 | 350 | 230 | 311 |
PCR 1100 | 1100 | 1100 | 1050 | 375 | 230 | 311 |
PCR 1200 | 1200 | 1200 | 1150 | 425 | 230 | 311 |
PCR 1300 | 1300 | 1300 | 1250 | 475 | 230 | 311 |